ブログはいけない

通常のウェブサイトの劣化

昔はホームページ(ウェブサイト)ブームだったが、今度はブログブームがやって来た。 だが今度は以前とは少し違う。 ブログではない通常のウェブサイト(以下、単に「ウェブサイト」と言う)は、どんな馬鹿にでも作れるようなものではなかった。 まずはHTMLから勉強しなければならないし(ウェブページ作成ツールのようなブラックボックスに頼っていると、どこかで詰まってしまうものだ)、ウェブページが一通り完成したら今度は無料のスペースを探して、それに登録したら最後にFTPも勉強して、やっと自分のウェブサイトを持てた。 これくらい基本中の基本なのだが、それでもただの馬鹿がウェブサイトを持つのを断念させることくらいは出来た。

所がブログはそんな知識がなくてもフォームに文書を入力して送信すればページが出来上がるから、どんな馬鹿にでも作れてしまう。 ブログは敷居が低い分、ウェブサイトよりも低品質な内容のものが多くなってしまう。 本当に自分が主張したいことがあれば、難しくても昔からウェブサイトで作っていただろうからだ。 ブログは簡単だがあまり自由でなく、ウェブサイトは難しいが思うようにページが作れる。 やはり一流の内容にしたければウェブサイトを選ぶ。

勿論、単なるテキストサイトやイラストサイトならばブログでも出来る。 当サイトもブログで出来ないことはない。 しかしネット上には単にブログというだけで受ける、という風潮がある。 同じ内容なら、ウェブサイトよりもブログの方がきっと受ける。 そんな内容に依らない評価を嫌でもされてしまうブログは使いたくない。 だから当サイトは難しくて評価が厳しいウェブサイトをあえて選び、堂々と内容で勝負することにしている。

もう1つブログがウェブサイトと違うのは、アクセスやコメントの数に対する意識だ。 ウェブサイトならば、せめて1日あたり3桁のアクセス数は欲しい所だし、満足のいくアクセス数が得られなければ、それを増やそうと更新を頑張る。 所が多くのブログにはアクセスカウンタは付いていない。 コメント(ウェブサイトの場合は掲示板)も、スレッドフロート型の掲示板なら1日に何百件の書き込みは当たり前だ。 所がブログは、1つの記事にコメントが100件程度でも「炎上」と呼ばれる。 掲示板は階層のない掲示板でも1日1件では少なすぎるのに対して、ブログはコメントなんて付かないのが当たり前だから、もっとコメントして貰えるような文書を書こうと思わなくなる。 そりゃあゴミのような内容のブログが多くなる訳だ。

毒舌ブログ

どうでも良いようなブログが増殖していても、それらが個人の日記を書いたりしているだけなら別に良い。 問題なのは、ブログの増殖に比例して毒舌ブログというものが増殖していることである。 「毒舌日記」とか「辛口評論」などと称しているブログの何と多いことか。 毒舌タレントの真似なんかして格好良いとか思っているのだろうが、毒舌なんて言葉を変えているだけで、実際は他人を中傷して喜んでいるに過ぎない。

調子にのって犯行の自慢をするブロガーもいたりして、そのブログが「炎上」することもある。 勿論、相手が悪だからと言って何をしても良いという訳ではない。 どちらも悪である。 そして、炎上させることでしかブロガーを制裁することが出来ない、今のネットは正に無法地帯だ。

これではネット規制の法案が出て来て、放っておけばやがては(本当に守られるべき)言論の自由まで制限されてしまうことにもなりかねない。 マスコミの過剰な報道に対する批判を受けてメディア規制の法案が登場し、結局マスコミは自分で報道の自由を狭めることになると言われることがあるが、ネットでもそれと同じような状況になってきていると言える。 ブロガーのみならず、ネットユーザーにはマスコミを諸悪の根源のように考えている人が多いが、果たして彼等はこのことに気付いているのだろうか。

因みに、最近ブログよりも更に敷居が低く、毒舌ブログよりも更に酷い形態が登場している。 それは、Yahoo!ニュースのコメント機能である。 こちらは「中傷が多い」どころか「殆どが中傷」という有様である。 ネットはあまりにも酷すぎる。 これは諸外国でも同じようだ。 人々の良心に期待出来ない以上、ネットは免許制にでもするしかないのかも知れない。

2008年10月11日 救世主かける様(http://gumin.xxxxxxxx.jp/)

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