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岩波書店コネ採用問題

詭弁のオンパレード

岩波書店が事実上コネ採用に限ると宣言したことについて話題になっているが、驚いたのは、TwitterからYahoo!ニュースのコメント欄まで、岩波を擁護する、むしろ岩波に賛成する意見が圧倒的に多いということだ。 ネットメディアでも擁護する記事が続出している。 「大手マスコミの横並び報道」並の気持ち悪さだ。 挙げ句の果てには「反対派は、『コネ採用』と煽ったマスコミに踊らされた」などと、例によってメディア・リテラシーが変な方向に働いてしまっている始末。 普通ならニュース評論で終わらせる所をわざわざ1つのコラムにしたのは、擁護派の主張が詭弁のオンパレードであり、考察するのが面白いからである。

例えば、最も多い擁護として「コネがなければ自分で作れ」「岩波はコネを作る能力を見ようとしているのだ」と考える愚民がいるが、元々コネのある人に有利なのは変わらず、擁護になっていない。 単なる言い訳でしかない。 「どうせコネ採用に限るつもりなのなら、そう宣言した方が無駄な就活をしなくて済むから、双方にメリットがある」という意見もやたらと多い。 が、何かおかしいと思わないのか。 岩波がコネしか採らないとなると、それだけ貴方の選択肢が減ることになる。 この意見はその減った後を基準にしているから愚かなのだ。 もし企業が軒並みコネ採用を宣言して、残りの僅かな企業の中から選ばなければならなくなったとしても、或いは究極的に、職業選択の自由がなくなったとしても、「無駄な就活をしなくて良い」のだろうか。馬鹿すぎる。 「出版社は岩波だけではない」という主張も問題点は全く同じ。

後、「以前からやっていた」はもちろん論外である。 皮肉ならそれで良いが、とても批判的に言っているようには見えない。 そもそも出版業界というものは不透明すぎる。 どうすれば商業出版に漕ぎ着けられるかさえ一般人は知らない。 私もよく知らない。 どうやって出版できたか、著者たちにアンケートを採ってみたいのだが。 一方で、学部生の分際で、著名な教授のコネで本をポコポコと出版させてもらっている奴もいる(別に私は文章を書くのが得意ではないから、奴らに嫉妬している訳ではない)。 そして、普段本なんか読まない愚民がホイホイと買って無邪気に絶賛する。

話を戻そう。 「自らの悪を正直に明かす」のは、悪いと分かって反省して明かすのなら、黙っているよりもマシかも知れないが、岩波のように開き直るのは、隠しているより悪い。 コネ採用があることを隠しておくということは、まだ後ろめたさがあるということである。 岩波は、コネ採用が悪であることさえ分かっていないのだから、それを明かすか明かさないか以前の問題だ。 だから、岩波を「建前で取り繕うのではなく、正直に本音を言った」と擁護するのは筋違いである。 正直どころか、逆に全く信頼できない。 本当はここで、岩波を含めた出版業界の膿出しをしなければならない。

それにしても、自分にメリットがある訳でもないし、岩波の社員や著者とのコネがある方が少数派だろうに、よくもここまで不公平を擁護できたものだと感心してしまう。 これも、「小さな悪には不寛容だが巨悪には寛容」「自ら公平な社会を捨てる」庶民の悪い癖なのかも知れない。 まさか、今回岩波を擁護している奴らの中に、普段からマスコミのコネ採用を批判したり(マスコミの公共性を考慮しても、ここまで擁護と批判が両極端になるのは矛盾である)、悪を明かした人を炎上させたりしている奴はいないだろうな。 ともかく、今後岩波がどれだけ落ちていくかを見守ることにしよう。

2012年2月9日 救世主かける様(http://gumin.xxxxxxxx.jp/)

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