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「両親に感謝教」と愛国心

「両親に感謝教」信者の思考

繰り返すが、「私は心から両親に感謝したい」と思っている人はそれで良い。 貴方の両親が本当に感謝に値するならそれで普通だし、そうでなくても感謝したい奴には感謝させておけば、社会としては其奴の不満が爆発して通り魔に走る心配もないし、おめでたすぎて損をするのは本人だから人畜無害だ。 問題は、虐待とか余程のことがない限り「両親に感謝」を連呼する人なのである。 「両親に感謝教」は現代日本で唯一残っていると言える、宗教に由来する思想だ。 これだけが残ったのは、「両親に感謝」さえ唱えておけば、両親が責任を果たすのを疎かにできて両親や社会にとって都合が良かったから、と考えるのは勘繰りすぎだろうか。 両親に資力がなくても、「両親に感謝、逆に資力のない両親を助けてあげよう」と、あら不思議、批判されるべき両親が助けてあげるべき対象になってしまう。 そして疑問を感じても、今まで結婚して子供を持つのは当たり前だったから、今度は自分が親になる訳で、すると「両親に感謝教」は一転都合が良くなり、自分も倣ってしまおうということになる。

両親に対する不満を言うと、彼等はそれより酷い例を探して、「貴方はそれよりマシなのだから両親に感謝せよ」と言う。 これだと、最悪のケース以外は全て両親に感謝しなければならなくなってしまう。 それでは最悪のケースとはどのようなものか。 両親は低所得で離婚、限界集落に住み、家も狭く、子沢山で、虐待を繰り返し……というようなケースだろうか。 もはやここまで来ると、ただの「人権侵害」である。 あまりに悪すぎる環境は、文字通り「悪い」のであって、それよりマシなのは当たり前、それで両親に感謝する必要はない。

要するに、彼等の思考というのは、両親に対する不満が入力されたら、日本人全体からそれより悪い例を検索し、「それよりマシなのだから両親に感謝」という文字列と共に出力するだけ。 こんなのコンピュータでもできる。 もはや「思考」とは言えない。 全く宗教というものは、人をここまで思考停止にさせるのだから、恐ろしいものだ。

更に重症な人達

ここまではまだまだマシな方で、もっとどうにもならない人もいる。 それは「理不尽を教えてくれた両親に感謝」とか、両親の悪い所すら、それを教えてくれたということで感謝の対象にしてしまうというものだ。 こうなるといよいよ宗教臭くなる。 それなら犯罪被害者の苦しみを教えてくれた加害者にも感謝ということになる。 これを支持する人はいないだろう。

両親への要求に対して、「甘え」という人もいる。 これも質の悪い呪文で、仮に正当な要求だったとしても、「甘え」と言えば両親は悪くないどころか子供が恥ずかしいことにされてしまう。 自分が大変な生活をしてきたからと言って、そこまでしていない他人に「甘え」と言って自分と同程度の生活を要求していては、いつまで経っても社会は良くならない。 勿論、これから親になろうとする人は、最低自分の両親に対する要求と同じだけのレベルがなくてはいけない。 はっきり言おう。 学費を用意するのは、少なくとも現代日本の社会のシステムにおいては親の義務。

序でに、「どこの家庭に生まれるかは運命だからどうにもならない」という人もいる。 確かに子供にとってはその通り。 だからこそ、今生きている人達が子育ては免許制にして、不幸な子供が生まれてくるのを防がなければならない。 今生きている人達が本気を出せば、この「運命」は変えられるのである。 だから、これを周囲の大人が言うのは無責任であり、両親が言うのはもはや論外である。 ろくな環境を用意できないなら子供を作るな。

愛国心との類似

「両親に感謝教」と愛国心は主張する側の意図がよく似ている。 ここでの愛国心は、背景のナショナリズムの有無は関係ない。 両親・国が責任を果たさないのを、感謝・愛国を言って誤魔化そうとしているということだ。 だから政治家が愛国心を語り出すのはある意味当たり前である。 大体順番が逆だ。 感謝して欲しければ感謝に値する行動をする、国を愛して欲しければ医療や教育を充実させ、雇用情勢を改善する。 なぜか「両親に感謝教」と愛国心だけは、この世界法則と言っても過言ではない順番が逆転しているという異常な状態が罷り通っている。

すると、なぜ金持ちで愛国心を語る人が多いのかが分かってくる。 彼等がこんな宗教みたいな嘘っぱちに騙される筈がない。 騙されていては金持ちになれない。 ではなぜかというと、今の日本政府は無策すぎて国民の満足には程遠い存在だ。 満足させようとするならば、財源確保の為に強者増税をしなければならなくなる。 すると金持ちが困る。 だから不満があっても我慢して逆に国を愛するということにして、自分達に対する増税を防ごうとしているのではないのか。

あまりにねだるのも悪いが、逆に直ぐに満足してしまうのも良くない。 まあそういう人は勝手に満足させておけば人畜無害だが、それを他人にまで求めてくるから悪い。 それで得をするのはいつも強い立場で、損をするのはいつも弱い立場なのである。

2011年4月2日 救世主かける様(http://gumin.xxxxxxxx.jp/)

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